※この記事は2017年7月投稿の記事を再アップしたものです。
先日、映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」を観てきました。
俳優の藤原竜也さんが出ているってことで注目していました。
話の内容も面白そうでした。
※一部ネタバレになるので、知りたくない方は他のページへどうぞ
映画「藁の楯」でも凶悪犯を演じていた藤原さんですが、今回の「22年目の告白」でも相当悪そうな犯人役。
と思っていました。CMを見る限りは。
どんな悪い顔をして、演じてくるのか、楽しみでした。
画像元:http://eiga.com/movie/85298/
「22年目の告白」のあらすじ
1995年4月27日以後の殺人罪には時効が廃止され、映画の中の事件は、その時効が廃止される前に起こった事件という設定でした。
実際は、殺人事件5件のうち、最後の5件目は、1995年4月28日に行われた犯行だったことを犯行動画の中から証明し、犯人は最終的に捕まります。
私がこの映画を観て思ったのは、野村周平さん演じる小野寺拓巳は、22年もの歳月をよく、信念を貫き通したものだということです。
この小野寺拓巳は整形して、藤原竜也さん演じる曾根崎雅人として、「私が殺人犯です」と宣言し、公の場に現れます。
時効を迎えるまでは、頑張って犯人を捕まえようと、伊藤英明さん演じる刑事の牧村航と共に頑張っていました。
しかし、時効になったとき、小野寺拓巳(野村周平)は、自殺したことにして、整形をし、曾根崎雅人(藤原竜也)となったのです。
整形をした理由は、「私は殺人犯です」と宣言し、一連の事件の全貌を告白本によって世に出すことで、メディアの注目を集め、真犯人をあぶり出したかったからです。
小野寺拓巳の顔のままで世に出ても素性がすぐにバレてしまいますから。
ということで、CMなどでてっきり藤原竜也さんが犯人役を演じているのだと思わされていましたが、犯人とは真逆の立場、被害者の婚約者という役だったのです。
「22年目の告白」の感想
出典:http://www.enterjam.com/?p=221596
いくら、真犯人をあぶり出すためだと言っても、小野寺拓巳(野村周平 写真左端)の信念は凄まじいものだと思います。
婚約者を殺されて憎いのはわかる気はしますが、20年以上思い続け、時効を過ぎても犯人を追い続ける姿勢は凄まじい。
これほどの気持ちを持てるものが今の自分にあるかって考えても・・・どうなんでしょう。
夢を叶える!とか言いますけど、そんな光に満ちた軽い言葉は恥ずかしくて言えない、、、そんな気さえします。
いかに自分が、周りが、本気でないか、平和にのほほんと生きているのか、僕はそう思ってしまいました。
実在する人ではありませんが、小野寺拓巳のそれに近いことをしている人はいるんじゃないかと思います。
あと、いらぬ心配だと思いますが、模倣犯が出てくるのではと感じました。
殺人罪に時効が適用されていた時に起きた事件を起こした犯人が「告白本出したら売れる」と思って、出てきたら…
と言っても実際そんなことをすれば、世間からは叩かれまくるでしょう。
本が売れたとしても、たかがしれているでしょう。
元少年Aの「絶歌」での収益はいくら?
殺人の告白本ということで、思い出してしまうのが、1997年の神戸連続児童殺傷事件で酒鬼薔薇聖斗として世間を騒がせた元少年Aの「絶歌」という本。
一時期話題になりましたが、30万部ほど売れて、印税も3000万円〜4000万円とかになるそうです。(ネットで調べただけ)
元少年Aは現在(2017年)、34歳くらいですかね。
4000万円だけでは、裕福と言えるほどの人生には足りないかなと個人的に思います。普通のサラリーマンでも10年で稼ぐ額ですからね。
というものの、被害者遺族への賠償金がまだ残っていて、それの返済に充てるって話もあるそうです。
悪いことして、お金を稼ぐのはやっぱりできないのです。
ちなみにアマゾンでどんな評価か見ましたが、不評の嵐ですね。まあ当たり前ですが。
読んだら病みそうって思いました。
主題歌「疑問疑答」僕だけ?が気づいたこと
話が逸れましたが、「22年目の告白」は全体的に良かったです。
主題歌も良いです。
感覚ピエロの「疑問疑答」。
曲はかっこいいのは言うまでもありませんが、歌詞は映画で曾根崎が言った言葉が入っています。
意図的なのか、たまたまなのか、私の考えすぎなのかわかりませんが、歌詞に出てくる「それでもまだ足りない」というフレーズ。
映画の中では、曾根崎の告白本が30万部になるという場面の際に「まだ(注目が)足りない」というような言葉を言っています。
観た人でも気づいている人はそんなにいないのではないでしょうか。
気になる人は、ぜひ映画と歌を視聴してみてください。