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iPhoneにマイナンバーカードを追加するメリットは?使い方と利用方法、危険性も解説

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これまでマイナンバーカードをスマートフォンで使えるのはAndroid端末に限られていました。

しかし最近、新たにiPhoneにもマイナンバーカードを追加できるようになったということが注目を集めています。

iPhoneユーザーにとっては便利になるのか、それとも新たなリスクがあるのか。

この機能が導入された背景やメリット・デメリット、使い方などを紹介します。

目次

iPhoneにマイナンバーカードを追加できるようになった背景

2025年6月、ついにiPhoneにも「マイナンバーカード機能」を追加できるようになりました。これまでAndroid限定だったスマホ対応が拡大したことで、より多くの人がカードレスで行政手続きを行えるようになっています。ではなぜ、今このタイミングでiPhoneにも対応が始まったのでしょうか。

なぜiPhone対応が始まったのか

iPhoneでマイナンバーカードが使えるようになった理由は、3つあります。

1. ユーザーの大半がiPhoneを利用しているという現実

日本国内におけるスマートフォンのシェアを見ると、iPhoneの利用率は6割以上と非常に高い水準にあります。これまでAndroidだけがマイナンバーカードに対応していたため、多くのiPhoneユーザーが「使いたくても使えない」という不便を感じていました。デジタル庁はこうしたユーザーのニーズに応える形で、ついにiPhoneでもカードの追加機能を提供することになりました。

2. Appleとの連携が実現したこと

iPhoneでマイナンバーカードを扱うには、Apple Wallet(ウォレットアプリ)との連携が必須です。Appleはセキュリティやプライバシーに非常に厳格な基準を設けているため、政府機関との技術的な調整が必要でした。今回、Appleと日本のデジタル庁との間で十分な協議と検証が行われた結果、ようやく安全に実装できると判断され、サービス開始に至りました。

3. 国の「デジタル化推進政策」による後押し

政府は現在、行政サービスのデジタル化を強力に進めています。マイナンバーカードをスマホに取り込むことは、その柱のひとつです。すでにオンラインでの引越し手続きや、医療情報の確認などにマイナンバーカードが活用されており、今後は保険証や納税にも応用が進む見込みです。

iPhone対応を実現することで、行政のデジタル化をより一層進め、誰もがスマホひとつで必要な手続きを行える環境を整えることが目的とされています。

iPhoneにマイナンバーカードを入れるのは危険?

iPhoneにマイナンバーカードを追加できるようになったことで、「便利そうだけど、セキュリティ面は本当に大丈夫なの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、iPhoneにマイナンバーカードを追加することに対する“危険性”の有無や、安全に使うための対策について詳しく解説していきます。

セキュリティ面はどうなっているのか

結論から言えば、iPhoneにマイナンバーカードを追加すること自体に重大な危険性はありません

その理由は、Appleとデジタル庁が共同で整えたセキュリティ体制にあります。

マイナンバーカードはApple Wallet(ウォレットアプリ)内で暗号化されて保存され、生体認証(Face IDまたはTouch ID)での本人確認が必要です。他人が端末を手にしても、登録された本人の顔や指紋がなければマイナンバー機能を操作することはできません。

さらに、Apple Walletに追加されたマイナンバーカードには、医療情報や銀行口座情報などの機密データは保存されていないため、万が一不正にアクセスされても大きな被害にはつながりにくい構造となっています。

万が一の紛失時にも対応できる仕組み

「iPhoneをなくしたらどうなるの?」という不安もよくある声です。

ですが、iPhoneを紛失してもすぐに対応できる手段が用意されています。

  • Appleの「探す」アプリで遠隔ロックや削除が可能
  • マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)で一時停止の依頼が可能
  • 他のスマホやPCからログインし、Apple Walletのマイナンバーカード情報を削除可能

こうした手段を知っておけば、万が一の紛失時にも冷静に対応できます。

危険を避けるためにユーザーができること

ただし、どんなにシステムが安全でも使い方次第でリスクは生まれます。以下の点に注意しておくことが重要です。

  • iOSは常に最新バージョンに保つこと
     古いOSのままではセキュリティの脆弱性が放置される可能性があります。自動アップデートをONにしておくと安心です。
  • 暗証番号やパスワードの管理は慎重に
     「1234」「0000」のような単純な番号や、紙にメモする行為は避け、信頼できるパスワード管理アプリを活用しましょう。
  • 公共のWi-Fiでは操作をしない
     駅やカフェの無料Wi-Fiでは情報の盗み見リスクがあるため、重要な操作は控えるのが無難です。
  • 操作後は必ずアプリを終了すること
     使い終わった後にアプリを開いたまま放置すると、他人に見られる可能性があります。

iPhoneをマイナンバーカードに追加するメリット

iPhoneにマイナンバーカードを追加することで、日常のさまざまな行政手続きがより手軽に、スムーズに行えるようになります。ここでは、実際に得られる主な4つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

カードなしでマイナポータルにログイン可能

マイナポータルは、確定申告、医療費通知、子育て支援など、さまざまな行政サービスを一元的に利用できる政府の公式サイトです。これまでは物理的なマイナンバーカードとICカードリーダー、または対応スマートフォンが必要でしたが、iPhoneにマイナンバーカードを追加することで、カードなしでログインが可能になります。

iPhone単体で操作できるため、わざわざカードを取り出したり、パソコンにICカードリーダーを接続したりする必要がなく、ログインまでの手間が大幅に減少します。税金や保険、子育て関連の手続きなどをスマホで完結できるのは、忙しい現代人にとって大きな時短メリットと言えるでしょう。

生体認証を使うことで暗証番号入力が不要

マイナンバーカードを使った本人確認では、通常「利用者証明用暗証番号(数字4桁)」の入力が求められます。しかし、iPhoneにマイナンバーカードを追加すると、Face IDやTouch IDなどの生体認証が代わりに使えるようになります。

これにより、パスワード入力の手間が省けるだけでなく、第三者による不正アクセスのリスクも軽減。暗証番号を忘れる心配もなく、毎回の操作がスムーズに行えるのが大きな魅力です。

カードなしでコンビニで住民票の写し等が取得可能

「住民票の写しが急に必要になった!」というときも、iPhoneがあれば慌てる必要はありません。

iPhoneにマイナンバーカードを追加していれば、物理カードを持っていなくてもコンビニのマルチコピー機で証明書の発行が可能になります(対応機種・アプリの設定が必要です)。

たとえば以下のような証明書が、iPhone一台で取得可能です。

  • 住民票の写し
  • 印鑑登録証明書
  • 所得証明書・課税証明書

これまではカードを持ち歩く必要がありましたが、スマホさえあれば発行できるため、外出先でも安心です。

カードを持ち歩かなくていいので、実物のカードが紛失しにくい

マイナンバーカードは身分証明書としても使える大切なものですが、その分、紛失すると再発行や停止手続きが面倒です。

iPhoneにカード機能を追加すれば、実物のカードを日常的に持ち歩く必要がなくなり、カードの紛失リスクを大きく下げることができます

さらに、iPhoneは万が一の紛失時にも「探す」機能で場所を確認したり、リモートでロック・削除したりすることが可能です。こうしたセキュリティ機能も、実物カードよりスマホの方が管理しやすいといえます。

iPhoneをマイナンバーカードに追加するデメリット

iPhoneにマイナンバーカードを追加すると、カードを持ち歩く必要がなくなりとても便利です。しかし、注意しておきたいデメリットも存在します。特に「iPhoneをなくしてしまった場合」のリスクについては、事前にしっかり理解しておきましょう。

iPhoneを紛失した場合は別の端末からマイナンバーカードを削除する必要がある

もし、マイナンバーカードの追加をすでに行った端末をなくしてしまった場合、そのままではマイナンバーカードの情報が端末に残った状態になります。セキュリティ上、必ず別の方法でカード情報の削除手続きを行わなければなりません。

削除方法には次のような手段があります。

  • Appleの「探す」アプリでiPhoneを遠隔ロック/初期化
  • 別のスマホや電話からマイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)へ連絡し一時利用停止を申請

なお、iPhoneに登録できるマイナンバーカードは1台のみのため、新しい端末で再度追加する前に、古い端末の登録を解除する必要があります。機種変更時にもこの手順を間違えると、新しいiPhoneに追加できないケースがあるため注意が必要です。

iPhoneを紛失した時に危険

iPhoneのセキュリティは非常に強固で、Face IDやTouch IDといった生体認証が標準搭載されています。そのため、端末を紛失してもすぐに悪用されるリスクは低いとされています。

ただし、以下のようなケースには注意が必要です。

  • Face IDが無効化されている、または簡単なパスコード設定のままになっている
  • 誰かとパスコードを共有してしまっている
  • 他人に物理的に端末を操作される状況が発生した

こうした状況では、Apple Walletに追加されたマイナンバーカードが悪用されるおそれもゼロではありません。

また、マイナンバーカードは行政手続きや本人確認に使われる非常に重要な情報を扱います。日常的に使うiPhoneだからこそ、「失くしたときの対応」をあらかじめ決めておくことが大切です。

  • iPhoneの「探す」機能をONにする
  • ロック解除用のパスコードやFace ID設定を強固にする
  • 不要な公共Wi-Fiではマイナンバー関連の操作を避ける

これらの対策を講じておけば、紛失時でも慌てずに対処することができ、リスクを最小限に抑えることができます。

マイナンバーカードをiPhoneで使う前に準備すべきこと

iPhoneにマイナンバーカードを追加するには、事前にいくつか確認すべき条件があります。対応機種やOSのバージョン、必要なアプリ、そしてカードそのものの準備が整っていないと、登録が途中で止まってしまう可能性もあります。スムーズな設定のために、ここでしっかりチェックしておきましょう。

対応するiPhone機種とiOSのバージョン

まず最初に確認しておきたいのが、現在使用しているiPhoneがマイナンバーカードの追加に対応しているかどうかです。

対応している条件は次のとおりです

  • iPhone XS以降のモデル
  • iOS 18.5以降がインストールされていること

つまり、古いiPhone(例:iPhone 8やX)や、iOSのアップデートを行っていない端末では、マイナンバーカードの追加はできません。もしお使いのiPhoneが古いままの場合は、iOSのソフトウェアアップデートを行うか、対応機種への買い替えを検討する必要があります。

対応モデル一覧(一部抜粋)

  • iPhone XS、XS Max、XR
  • iPhone 11以降の各モデル(11、12、13、14、15、16シリーズ)
  • iPhone SE(第2世代、第3世代)

ご自身のiPhoneが該当するか、[設定] → [一般] → [情報]から機種名とiOSバージョンを確認しておくと安心です。

必要なアプリや実物カードの条件

iPhoneでマイナンバーカードを使うには、実際のカードと対応アプリの準備も必須です。

事前に準備すべきものは次の4つです

  1. マイナンバーカード(実物)
    • 受け取り時に設定したICチップ付きのカードが必要です。
    • カードの状態が破損していないかも事前に確認しておきましょう。
  2. マイナポータルアプリ
    • iPhone用の公式アプリで、Apple Walletへの登録にも使います。
    • App Storeから最新バージョン(例:71.0.0以降)へアップデートしておく必要があります。
  3. 券面入力用暗証番号
    • マイナンバーカード受取時に市区町村窓口で設定した4桁の数字です。
    • 3回連続で入力ミスするとロックがかかり、窓口での再設定が必要になります。
  4. 署名用パスワード
    • こちらも窓口で設定したもので、電子申請などに使われます。
    • 忘れた場合は役所で初期化申請が必要です。

これらが揃っていなければ、途中で登録が中断される恐れがあります。とくにパスワードを忘れてしまった方は、事前に再発行手続きを済ませておくのがベストです。

マイナポータルアプリのバージョン確認手順

マイナポータルアプリは、iPhoneでマイナンバーカードを追加するために欠かせないアプリです。ただし、古いバージョンでは登録操作がうまくいかない可能性があります。

以下の手順で、アプリが最新かどうかをチェックしましょう。

【確認手順】

  1. iPhoneでマイナポータルアプリを起動
  2. 右下の「メニュー」ボタンをタップ
  3. メニュー内に表示される「バージョン情報」を確認

バージョンが 71.0.0以上 になっていれば、iPhoneへのマイナンバーカード追加に対応しています。もし古い場合は、App Storeを開いてアプリのアップデートを行ってください。

ポイント

  • アップデートせずに登録を進めると、途中でエラーが出ることがあります。
  • Wi-Fi環境下で更新を行うと安定して作業できます。

iPhoneにマイナンバーカードを追加する手順

ここでは、iPhoneにマイナンバーカードを追加する具体的な流れを5つのステップで解説します。

マイナポータルアプリでの登録操作の流れ

まずは「マイナポータルアプリ」を使って、マイナンバーカードの情報をiPhoneに連携させる登録作業を行います。

操作手順

  1. App Storeで「マイナポータル」アプリをインストールまたは最新バージョンに更新
  2. アプリを起動し、マイナンバーカードをiPhoneに追加と表示があるので、そのすぐ下にある「追加をはじめる」をタップ
  3. 案内に従ってiPhoneにマイナンバーカードをかざし、読み取りを開始
  4. 画面の指示に沿ってパスワードの入力や顔認証を行う
  5. Apple Walletに自動的に移行し、登録完了画面が表示される

途中でつまずかないように、次に説明するパスワードの種類や注意点を確認しておきましょう。

必要なパスワードと注意点

iPhoneにマイナンバーカードを追加する際には、2種類のパスワードが必要です。

登録時に必要なパスワード

  • 券面入力補助用パスワード(4桁)
     → カード読み取り時の本人確認に使用。3回連続で間違えるとロックがかかる。
  • 署名用電子証明書パスワード(英数字6~16文字)
     → 行政手続きやe-Taxなどでの電子署名に使用。5回連続で間違えるとロックされる。

どちらも、マイナンバーカードを受け取る際に市区町村窓口で設定したものです。忘れた場合は、役所での再設定が必要になるため、事前に確認しておくとスムーズです。

顔認証による本人確認の仕組み

マイナンバーカードをiPhoneに追加する際には、顔認証(Face ID)による本人確認も導入されています。これはApple Walletにマイナンバー情報を登録する際のセキュリティ対策の一環です。

登録中に「Face IDで確認」という画面が表示された場合、次のように対応します。

  • 画面の案内に従い、iPhoneを自分の顔に向けてスキャン
  • 顔の輪郭や動きで本人確認を行い、認証が通れば次のステップへ進行

※Face IDを使えない場合やうまく認識しないときは、パスコード入力での本人確認に切り替わります。

Apple Walletへの登録と表示方法

すべての認証が完了すると、自動的にApple Walletへの登録画面に進みます。

登録完了後の手順

  1. iPhoneの「Wallet」アプリを開く
  2. 登録済みの「マイナンバーカード」が表示されているか確認
  3. タップすると、利用可能なサービスや有効期限などが確認可能

この状態で、各種オンライン行政サービスや本人確認などに活用できます。なお、iPhoneには1枚のマイナンバーカードしか登録できません。

マイナンバーカードをiPhoneに追加できない時の対処法

登録作業中にエラーが出たり、マイナンバーカードの読み取りに失敗するケースもあります。代表的なトラブルとその対処法を以下にまとめました。

よくあるトラブルと対策

トラブル内容原因対処法
カードが読み取れないiPhoneのNFC位置がずれているカメラ横あたりにカードを軽く当てる
パスワードエラー入力ミス・ロック状態市役所でパスワード初期化
アプリが先に進まない古いバージョンのマイナポータルApp Storeでアプリを最新版に更新
Walletに追加できないiOSが古い / 対応機種外iOS18.5以上、iPhone XS以降で再試行

どうしても解決しない場合は、「マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)」に連絡するのが安心です。

iPhone版マイナンバーカードの使い方と利用方法

iPhoneにマイナンバーカードを追加したら、次は「どう使えばいいのか」が気になるところです。iPhone版のマイナンバーカードは、物理カードと同様に公的な本人確認や行政サービスに利用できますが、使い方はデジタルならではのポイントがあります。

ここでは、iPhoneに追加したマイナンバーカードの基本的な使い方や、実際に利用できる機能、行政手続きの具体例をわかりやすく解説します。

基本的な使い方と操作方法

iPhone版マイナンバーカードは、「Apple Wallet」と「マイナポータルアプリ」を通じて利用します。主な操作の流れは以下の通りです。

利用時の基本操作

  1. Apple Walletを起動し、「マイナンバーカード」を選択
  2. Face IDやパスコードで本人確認を実行
  3. 表示されたカード情報を使って、マイナポータルや他の連携アプリにログイン

この操作で、コンビニ証明書の取得やe-Taxなど、様々なデジタル行政サービスへのアクセスがスムーズになります。カードを持ち歩かず、スマホひとつで完結する点が大きな魅力です。

現時点で利用できる機能一覧

2025年7月時点で、iPhoneに追加されたマイナンバーカードで利用できる主な機能は以下の通りです。

利用機能内容
マイナポータルへのログイン子育て、年金、健康保険などの確認
行政サービスの本人確認オンライン申請時の公的個人認証
健康保険証としての利用医療機関・薬局での受付対応(順次対応)
e-Taxなどの電子申請所得税の申告・控除手続き等に活用
各種民間サービスとの連携金融機関や保険、引っ越し手続き等(今後拡大)

対応サービスは段階的に増えており、今後は民間アプリでの本人確認などにも広がる見込みです。

今後iPhoneでできるようになる予定の機能とは

iPhoneにマイナンバーカードを追加できるようになったことで、行政サービスの利便性が一気に向上しましたが、これはまだ始まりにすぎません。今後はさらに多くの手続きやサービスに対応していく予定です。

ここでは、今後iPhoneで利用可能になるとされている主な機能について、現時点での情報をもとにご紹介します。

マイナ保険証としての運用開始予定

iPhoneに追加したマイナンバーカードは、将来的に健康保険証(マイナ保険証)としての利用が本格的に始まる予定です。

予定されている活用方法

  • 医療機関や薬局の受付で、iPhoneをかざすだけで保険証として認証
  • 医療情報(薬剤・健診・医療費)へのアクセスがスマホから可能に
  • 高額療養費の限度額適用認定が自動化され、手続きが不要に

現在は一部Android端末で先行提供されていますが、iPhone版も順次対応する見込みです。これにより、紙の保険証を持ち歩く必要がなくなり、医療機関での受付がスムーズになります。

確定申告など税務関連手続きへの対応

将来的には、確定申告をはじめとする税務関連手続きにもiPhone版マイナンバーカードが対応する予定です。

予定される対応内容

  • スマホからe-Taxへログインし、本人確認をマイナンバーカードで実施
  • 還付申請や控除申請などをスマホのみで完了
  • 添付書類の電子化や提出省略による手続きの簡略化

現在は、パソコンやICカードリーダーが必要なケースもありますが、今後はiPhone+Face IDだけで税務手続きが完結する環境が整っていくと見込まれています。

銀行口座開設や携帯契約などの本人確認への活用

マイナンバーカードは、公的な本人確認書類としての性質を持っており、民間サービスでの本人確認にも活用される流れが進んでいます。

今後の活用シーンの例

  • ネット銀行での口座開設時の本人確認
  • 携帯電話の新規契約や名義変更手続き
  • 保険加入時の本人確認や申込情報の自動入力
  • シェアリングサービス(カーシェア・民泊等)での本人認証

これまで手間のかかっていた手続きが、iPhoneのFace ID認証と連動することで、数タップで完了できる時代が近づいています。

今後、デジタル庁や総務省の連携によって、マイナンバーカードの利用範囲はさらに広がっていく予定です。iPhoneにマイナンバーカードを追加しておくことで、こうした新しいサービスをいち早く活用できるようになります。

iPhoneにマイナンバーカードを追加する際の注意点

iPhoneにマイナンバーカードを登録することで、さまざまな行政手続きがスムーズになりますが、いくつか注意すべき点があります。登録作業や日常の利用に支障が出ないように、あらかじめ確認しておきましょう。

登録できるのは1台だけであること

マイナンバーカードは、1人につき1台のiPhoneにのみ登録が可能です。

  • 同時に複数端末での利用は不可
  • 機種変更時は古いiPhoneから削除してから再登録が必要
  • iPadなど他のAppleデバイスにも登録できない

つまり、1台のiPhoneを本人確認デバイスとして使う設計になっており、スマホの乗り換え時には再登録の手続きが必要になります。

夜間は登録できない時間帯がある

マイナンバーカードの登録手続きは、24時間いつでも可能というわけではありません。

  • システムメンテナンスにより、深夜(概ね午前0時〜午前6時)は登録不可
  • 国のサーバー側の都合により、予定外のメンテナンスが発生することも

登録作業をスムーズに進めたい場合は、日中や夕方の時間帯に操作するのがおすすめです。特に申請期限がある手続きの場合は、時間に余裕を持って登録を済ませましょう。

Apple Watchでは使用できない点に注意

iPhoneに登録したマイナンバーカードはApple Watchでは利用できません。(Apple Watchにも対応していません。)

  • Walletアプリでマイナンバーカード情報を確認できるのはiPhoneのみ
  • Watch上での行政サービス連携や本人確認には未対応

将来的な対応が期待されるものの、現時点では「マイナンバーカード機能はiPhone専用」と認識しておく必要があります。Apple Watchで健康保険証などの代用はできないため、必ずiPhone本体を携帯してください。

万が一iPhoneを紛失した場合の対応策

iPhoneを紛失した場合でも、マイナンバーカードの情報が他人に悪用されないよう、迅速な対応が重要です。

対応の流れ

  1. Appleの「iPhoneを探す」機能で端末の位置を確認し、遠隔ロックを実施
  2. マイナポータルのWebサイトから「スマホ用マイナンバーカード」の利用停止手続き(電話)
  3. 必要に応じて、再発行や再登録の申請を行う

マイナンバーカードの情報自体はiPhone内に暗号化されて保存されており、Face IDやパスコードがなければ第三者が勝手に使用することはできません。とはいえ、万が一の際には速やかに利用停止を行うことで、さらなるリスクを回避できます。

登録の利便性が高まった一方で、セキュリティや運用ルールにも目を向けることが大切です。安心・安全にiPhone版マイナンバーカードを活用するために、これらのポイントは事前にしっかり把握しておきましょう。

まとめ

iPhoneにマイナンバーカードを追加することで、これまで面倒だった行政手続きが格段にスムーズになります。カードを持ち歩かなくても本人確認や申請が可能になり、スマホひとつで暮らしがより便利に変わっていくのは間違いありません。

特にマイナポータルやコンビニでの証明書取得といった機能が、顔認証だけで使えるようになるのは大きなメリットです。今後はマイナ保険証や税務申告、銀行口座開設などにも対応が広がる見込みで、利便性はさらに高まっていくでしょう。

ただし、登録は1台のiPhoneのみであることや、夜間には登録操作ができないといった制限もあります。iPhoneの紛失時にはすぐに利用停止を行う必要があるため、事前に対応方法を知っておくことも重要です。

これからiPhoneでマイナンバーカードを使い始めたい方は、自分の機種やiOSのバージョン、必要なアプリや設定を確認した上で、正しく登録することが大切です。この記事を通じて、導入前の不安が少しでも解消され、iPhoneとマイナンバーカードを賢く使いこなすきっかけになれば幸いです。

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てぃかし

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