エンジニアの てぃかしです。
今回は、プログラミングスクール業界で話題になっているCODEGYM(コードジム)について書いていきます。
2021年5月頃、エンジニア系YouTuberであり、「雑食系サロン」というエンジニアのコミュニティも運営している、勝又健太さんがこのCODEGYMについて取り上げて、話題になっています。
勝又健太さんは、動画でどんなことを言っているかというと
「とにかく値段が高い。」
「ぼったくりなんじゃないか。」
という事を仰っています。
そういった批判的な動画を出したものですから、CODEGYMの代表者(鶴田 浩之氏)から訴状が届き、裁判沙汰になる可能性があるという事です。
先日のYouTube動画でCODEGYMの鶴田浩之さんの過去の震災ビジネスその他に関して僕の見解を述べさせていただきましたが、ご心証を害されたようで「消さないと告訴します」というご連絡をいただきました。
しかしどこが名誉毀損になるのか全く理解不能なので、正面から受けて立つ所存でございますw😁 pic.twitter.com/D2MX2tTWDF
— 勝又健太|エンジニア系YouTuber|雑食系エンジニア|「Web系エンジニアになろう」著者 (@poly_soft) May 25, 2021
結構、騒ぎになっているみたいです。
CODEGYMの批判的な動画を見たい方は勝又さんの動画をご覧ください。
(現在、上記の通り、名誉毀損の申し立てがあったようで、日本では視聴できません。)
今回の記事では、プログラミングスクールも経験して、エンジニア経験もしている僕がCODEGYMについて解説します。
コードジムはどんなプログラミングスクールなのか?
コードジムはなぜ高額なのか?
その理由を知りたい人やプログラミングスクールのお金事情などについて知りたい人はぜひ参考にしてください。
できるだけ中立を維持していきます。
内容は下記の目次の通りです。
CODEGYMとは?
こちらがCODEGYM(コードジム)の公式サイトです。
CODEGYMとは、ここにも記載の通り、
「パーソナル・コーチングを主体としたオンラインによるプログラミング学習サービス」
です。
CODEGYMはアメリカ、ハーバード大学のコンピュータサイエンス入門講座「CS50」を日本語化、無償公開したという実績があるとのことです。
コントリビュータとして専用サイト CS50.jp を設立しています。
つまり、CODEGYMはハーバード大学の入門講座を日本語化、無償公開するほど、素晴らしいスクールであるということですね。
CODEGYMには、3つコースがあります。
- CODEGYM Academy
- CODEGYM Monthly
- CODEGYM ISA
しかし、CODEGYM ISAがかなり高額だということで、勝又さんが批判されています。
CODEGYM Academy とは?
まずCODEGYM Academy(コードジムアカデミー)について見ていきましょう。
CODEGYM Academyは新卒ITエンジニアを目指す方向けのコースです。
40を超えるスポンサー企業の協力で無償提供により開校されています。
スポンサーがいるので、受講生は無償で受講できます。
有名な企業がスポンサーになっています。
あのGoogleもスポンサーになっているみたいですね。
これを見ると「信頼のあるプログラミングスクール」というイメージを持ちますね。
しかし、CODEGYM Academyは募集は2021年春入校分は終了しました。
秋入学はまた別途あるみたいですね。
無償提供は、実は最大1000名までということらしいです。
最初だけみたいですね。
これが終われば有料になっていくのではないかと思います。
料金は今のところ(2021年現在)最大1000名までは0円という形で始められているそうですね。(参考価格は66万円と表記があります。)
みんながみんな受けられるわけではなくてWebテスト(適性検査)、初回授業があります。
全体のスケジュールは、下記のような流れになっています。(下記の画像は2021年のものです。)
2021年現在、無償で提供しているということなので、CODEGYM Academyに関しては、炎上の要素はないと思います。
それでは、有料のコースを見ていきましょうか。
CODEGYM プログラミング教養とは?
CODEGYM プログラミング教養は、組織で活躍できるDX人材を目指すコースです。
詳細を見ていきましょう。
22コース185教材が用意されています。その中から自分にあった学習をすることができます。
主な特徴としては、
- エンジニアに質問し放題
- 国内最大級の学習コンテンツ
- 1日10分から始める隙間学習が可能
といったところです。
これは、CODEGYMのホームページに掲載されているものですが、客観的にプログラミングスクールをまとめた情報で比較したい人は下記の記事をご参考ください。
未経験エンジニアのためのプログラミング&デザインスクールまとめ一覧
今回の記事はそんな悩みを持っている人に向けた記事です。 2019年に実は、プログラミングスクールをまとめた記事を書きましたが、あくまで2019年に存在していたプログラミングスクールで僕が調べることがで ...
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受講料は、¥258,000+税(¥283,800税込)となっています。
エンジニア転職しようと思ったら、だいたい3ヶ月は勉強しなければいけません。
30万円を超えるプログラミングスクールがある中、
金額だけ見れば、結構リーズナブルな方だと思います。
例えば、テックキャンプであれば、今(2021年現在)は80万円ほどかかりますから、それと比べると28万円は安い方だと思います。(テックキャンプの転職コースのカリキュラムは10週間)
テックキャンプについては、下記の記事で解説しています。
テックキャンプの学べる言語・コース・特徴を元受講生が解説
今回はそんな疑問にお答えする記事となっています。 これまでテックキャンプの経過報告などの記事を書いていきましたが、意外にもテックキャンプを紹介する記事を書いてなかったので、今回は、テックキャンプを徹底 ...
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ここだけを見ていると、炎上の要素は、あまりないと思います。
CODEGYM ISA とは?
それでは、噂のCODEGYM ISA(コードジム アイエスエー)を見ていきましょう。
CODEGYM ISAは、日本初の学費後払い/出世払い、自分の限界を試す6ヶ月のコースです。
後払い制はプログラミングスクールに今まで例を見ません。ローンはありますけど、ローンを使わずに後から払うのは日本初とのことです。
では、詳しく見ていきましょうか。
ISAってそもそも何かと言うと、Income Share Agreement(所得分配契約)の略です。
ISAは、あなたが転職に成功した場合に限り、年収の一定割合を後払いで払う契約(所得分配契約)です。CODEGYMは、日本で初めて、唯一ISAを提供しているオンライン教育機関です。ISAには就労可能な年齢である16歳以上29歳以下の方がエントリー可能です。家庭環境、学歴、現在の職種、年収、あるいは出産や介護といった何かしらの理由でキャリアが中断されてしまった方が、新しい可能性にチャレンジできる機会です。6ヶ月~12か月間、フルタイム/夜間・土日いずれかのクラスでの学習を経て、就職に成功するまで、金銭的なリスクを抑えることができます。
これを読むと結構魅力的に感じますよね。
CODEGYM ISAの特徴は下記の通りです。(公式サイトの文言のままです)
- 転職実現まで支払いなし
- あなたの成功が学校の成功です
- 学歴や環境に制限しないチャンスを
- 1200時間の本格的なカリキュラム
1200時間が多いか少ないかで言うと、プログラミングスクールとしては多い方です。
あのテックキャンプでも600時間のカリキュラムなんですよね。
それに比べて2倍のボリュームがあるのです。
1200時間ということは、CODEGYMではかなりの勉強量が課せられるということがわかります。
また、CODEGYM ISAは希望者全員が受講できるというわけではありません。
入学倍率は、4~5倍です。
継続率は86.5%。選考に通った方の中で継続率が86.5%なので、結構過酷であることが予想されます。
就職率は100%。ちゃんとカリキュラムを終えた人は100%就職しているとのことです。
年収実績は480万円。最高480万円だそうです。
では、CODEGYM ISAの詳細見ていきましょう。
日本初の「出世払い」エンジニア養成校。
入学金・授業料は0円ですが、就職に成功した後、給与額面の15%を30ヶ月かけて払う契約になっています。
例えば、月給が30万円だったとしたらその10%として、3万円を支払います。
この3万円を30ヶ月に渡って払い続けると、合計90万円になります。
これは結構高いです。これは批判でもなんでもないです。
プログラミングスクールの価格帯は、いろんなプログラミングスクール見てますけど、90万円ほどを払うスクールは今まで僕が見た日本のスクールの中で一番高いです。
これは高額だと誰もが思うと思います。
ただ、先ほども書きましたが、カリキュラムが1200時間なんですよね。
なので、結構基礎から応用までみっちり勉強すると思うんですよね。
あのテックキャンプでも600時間ですから。
その倍ありますから、相当鍛え上げるんじゃないかと思います。
未経験からエンジニア転職するまでの勉強時間については、下記の記事で詳しく解説しているので、こちらもご参考ください。
長い道のり?未経験からエンジニア転職までのプログラミング勉強時間
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未経験からの最大年収実績は480万円。
平均初任給が383万円ということです。(エンジニアの年収についてはこちらの記事をご参考ください。)
単純に月給でいうと30万円ちょっとですね。
なので卒業生は総額で90万円位は、CODEGYMさんに払うことになるのでしょう。
CODEGYMの目標が、「就職活動に成功するというところではなくて、業界の中で活躍する」ことになっています。
なので、1200時間も勉強するのは納得できます。
CODEGYM ISAは2つのコースがあります。(2021年現在)
24週間コースと48週間コースがあります。半年か1年のコースですね。
半年の場合は、短期集中で週に50時間勉強することになります。
1年間の場合は、週に20時間勉強することになります。
働きながらでもできるコースになっています。ただ、働きながらは過酷だと思いますけどね。
また、CODEGYM ISAには、ポリシーというものがあります。
給与からの支払い率が10%
卒業後の支払期間は30ヶ月
ISAが有効となる年収下限額270万円
支払いの上限額は99万円
最大でも99万円だということですね。
4年制の国立大学の1年間の授業料に相当する金額です。
それだけの価値があるということでこのポリシーを設定しているのだと思います。
CODE GYMのコミュニティサポート
CODEGYMには、徹底したコミュニティサポートもあります。
月1回のオンラインイベント、オンライン交流会、ライトニングトーク大会もあります。
CODEGYM ISAの費用はなぜ高額なのか?
ということで、CODEGYMの公式サイトを見て僕の個人的な感想を述べさせていただきました。
やはり一番思うのは、最終的に払う金額が高いというところですね。
ただし、後払いなので
リスクが低いこと、
そして1200時間の本格的なカリキュラムが用意されていること、
学習時間に関しては、テックキャンプの倍なので、単純計算をするとテックキャンプの倍の値段でもおかしくないと考える人もいるかもしれません。
テックキャンプ受講費用80万円の倍、160万円くらい払っても、このCODEGYMさんに入校する価値があると思う方もいらっしゃると思います。
そして、ポイントなのが、CODEGYM ISAは選抜制なんですよね。
もしこれがどんな人でも受けられるというルールであれば、情報弱者を騙すビジネスだと批判されても仕方ないと思います。
でも選抜制なんですよね。
なので、このカリキュラムにちゃんと耐えられる人を選抜して、就職成功に導いて、その方からちゃんとお金をもらっているということです。
よって、情報弱者を騙すようなビジネスとはちょっと違うのかなと思います。
実情は、内部に入ってみないとわかりませんが、僕はこの公式サイトを見る限りはそう思いました。
もし、実際に受けた人や内情を知る方がいらっしゃいましたら、公式LINEに情報をご提供いただけたらと思います。
ということで、今回CODEGYMについて書きました。
他のプログラミングスクールについても動画や本ブログで解説していますので、興味のある方は、ぜひチェックしてください。
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