オウンドメディアは、なぜ必要なのでしょうか。
何の目的で作るのでしょうか。
ただ、自分のメディアがほしいという自己中な考えでは、メディアを立ち上げてもうまくいかないでしょう。
そのメディアがどんな役割を担っているのかを把握しているか、把握していないかでは、扱いも変わってきます。
道具には必ず役割があり、適切に使わなければ、効果がなかったり、逆効果になってしまったりするものです。
オウンドメディアを作る前に世の中にはどのようなメディアがあり、そしてオウンドメディアは、どのような役割を担っているのかを知っておきましょう。
目次
トリプルメディアの役割
メディアには3つの種類があります。
トリプルメディアと呼ばれたりしています。
下記の3つがあります。
- ペイドメディア
- オウンドメディア
- アーンドメディア
それぞれの役割についてお伝えします。
ペイドメディアの役割
ペイドメディアとは、お金を払って(paid)掲載するメディア(広告)のことです。
役割は「関心をつくること」です。
広告掲載、出稿に費用が発生するメディアです。
例えば、マス4媒体(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)やWEB広告があります。
お金をかければ、認知度がそれだけ高まります。
オウンドメディアの役割
オウンドメディアは、自分(自社)のメディアです。(そのままですが…)
役割は「理解させること」です。
オウンドメディアの構築には、さほど費用はかかりません。(ドメイン代、サーバー代、年間1万あれば構築・運営できます。)
オウンドメディアの事例は、下記のようなメディアがあります。
いずれのメディアも自社のサービスに関連したコンテンツを掲載しています。
サービスに関連した記事をアップし、検索からアクセスを集めていることに成功しています。
オウンドメディアは自分(自社)で情報をコントロールしやすいのが特徴です。
アーンドメディアの役割
「アーンド」は「&」のことではありませんよ。
「アーンド」は「earned」のことです。
「得る」という意味です。
役割は「共感を得る」ことです。口コミのメディアと言えます。
例としては、 Facebook や Twitte rがあります。
これらはいわゆるSNSですが、食べログなどの口コミサイトもアーンドメディアの一種です。
情報の拡散、ブランド認知をしてもらえますが、自分(自社)でコントロールしにくいのが特徴です。
オウンドメディアを構築する理由
ペイドメディアは、「関心をつくること」。
オウンドメディアは、「理解させること」。
アーンドメディアは、「共感を得ること」。
ペイドメディアはお金がかかり、アーンドメディアはコントロールが難しい。
お金がかかるペイドメディアは、どちらかというと、潤沢な資金がある企業向け。
コントロールのしやすさは、アーンドメディアより、オウンドメディアの方が上。
だから、オウンドメディアは、一個人が持つのに適しているのです。
もちろん、企業もオウンドメディアは持った方がベターです。
3つのメディアを活用できるなら、王道としては、先にオウンドメディアをある程度、構築しておき、
ペイドメディアで自分(自社)のサービスを認知させ、関心を集め、
オウンドメディアに誘導し、自分(自社)のサービスを理解させ、教育し、
アーンドメディアで、拡散、共感を得るという流れを取るとよいでしょう。
2種類のオウンドメディア
オウンドメディアを構築する理由がわかったうえで、オウンドメディアを作ってもらいたいところですが、作る前にオウンドメディアの方向性を決めるべきです。
オウンドメディアには、方向性というか、種類が大きく分けて2種類あります。
- アクセス重視型
- 成果重視型
この2つです。
この2つの種類によって、メディアを構築していく戦略が異なるので、メディア構築の前には、必ず一考しましょう。
アクセス重視型のオウンドメディア
アクセス重視型は、その名のとおり、アクセスをとにかく多く集めることを重視します。
読者を多く集めるということです。
新聞や雑誌のようなものです。
購読者が多いほど、媒体の価値が高まります。
アクセスを集めるのが一つの目的なので、ターゲットは広めに取ります。
自分(自社)のサービスと一見関係のないものも掲載して、見込み客のアクセス数を増やします。
そこに広告を掲載して、マネタイズをします。
新聞や雑誌なら、どこかの企業と提携して、その広告を載せて、掲載料を取ります。
オウンドメディアでも、広告をどこかの企業から直で取ってきてもいいですが、アドセンスやASPから広告を気軽に取ってきて、貼り付けることができます。
成果重視型のオウンドメディア
成果重視型は、自分(自社)が作ったサービスを利用してもらうための濃い記事を掲載していきます。
アクセス数はそんなに多くないけど、アクセスをしたら、高い確率で自分(自社)のサービスを申し込んでくれるように仕向けます。
要は、ターゲットを絞るということをします。
具体的には、例えば、検索ワードを「○○ 購入」「○○ 申し込み」など、成果に結びつく記事を多く掲載します。
以上のトリプルメディアの役割と2種類のオウンドメディアについては、メディア構築の際には、念頭に入れておくと良いです。
きっと、あなたのメディア成功の道しるべになるでしょう。