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電通社員の過労死した高橋まつりさんのブラックな労働環境と残業時間

2015年12月25日に自ら命を絶った当時電通社員の高橋まつりさんのニュースが反響を呼んでいます。

若い命が希望を見いだせず、亡くなったのは、大変悲しいことです。

どれほど、つらい状況だったのでしょうか?

どれくらいの労働時間だったのでしょうか?

自殺をするほど追い詰められる状況とはどのように作られるのでしょうか?

自ら命を絶つ人を減らしたいと思っている僕には見過ごせない問題です。

実際に働いた時間や法で定められている労働時間と僕自身の主観、感覚で考察します。

ブラック企業の特徴について知りたい人は、下記の記事をご参考ください。

ブラック企業の特徴(入社前)
【体験談あり】入社前に見抜け!ブラック企業の特徴10選と転職が危険な会社の求人票の見分け方

今回はそんなことを考えている人向けの記事です。 てぃかしです。 今回はブラック企業の特徴について書いていきたいと思います。 僕自身、転職を経験したり、ブラック企業と言われるようなところで働いていたこと ...

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今回の記事の内容は下記の目次の通りです。

客観的数値でみる労働時間

高橋さんは、1か月間で約105時間の時間外労働をしていたそうです。

20日働いたとしたら、1日当たり5時間以上、

30日すべて働いたとしても、1日当たり3時間以上の時間外労働です。

ちなみに、過労死ラインは、月80時間の時間外労働となっています。それを20時間以上を上回ります。

80時間でもしんどいのに、それをさらに20時間上回るのです。

三田労働基準監督署は、

長時間の過重労働が自殺の原因だった

として労災認定しています。

普通のホワイト企業に勤めているサラリーマンは、1日8時間、20日間、働いたとして、月に160時間、なんやかんや残業をして180時間ほど働きます。

高橋さんは、おそらく月に270時間ほど働いていたのではないかと思います。

しかも、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメントもあったと報告している記事もありました。

SNSや友人とのやりとりだとされる文言が公開されています。

takahashimaturi-SNS

画像:http://mainichi.jp/articles/20161008/k00/00m/040/117000c

ひどいものです。過重労働だけでなく、上司からのひどい扱い。相当なストレスだったでしょう。

この画像だけでは、それらの事実は本当かどうかは僕にはわかりませんが、自ら命を絶ったということは、少なくても本人にとって、楽しくやりがいのある環境ではなかったのでしょう。

新卒時代の僕の場合

大企業の社員がこのようなことになったことで、反響になっているのだと思いますが、日本全体でみると、過労死は日常的に起きているのではないでしょうか。

この世の中、ブラック企業は、たくさんあります。

僕も完全なブラック企業にいたことがあります。

これってもしかしてブラック?」程度のもんじゃなくて、色んな意味で真っ黒中の真っ黒です。

僕が新卒で最初に勤めた企業で、塾事業をしている会社です。

パンフレットには、何かの宗教のような理念っぽいものが書いてありました。

その頃の22歳の僕は、企業を見る目がない、考えの浅い、ごく普通の大学生だったと思います。

リーマンショック直後の就活で厳しかったこともあり、内定が出たので、安易に飛びつき、入社してしまいました。

働く時間帯は14時~22時ということでしたが、実際は、朝から研修や他の業務で10時から出勤し、授業が終わって、生徒の質問対応を23時頃までやって、そこから本社に帰って深夜2時くらいまで報告や会議をするということをしていました。

残業代は一切出ませんでした。

Q.そんなことを社員にさせて、労働基準にひっかからないのか?

A.はい、その会社は、当時、社員に株を買わせて、法律上だけ社員を取締役という形にさせて、労働基準にひっかからないようにしていたのです。

深夜に理念のような文章を読み合う会のようなものもありました。畳の部屋で輪になって、理念のようなものを読み合うのです。

社員の中には「読んでいるうちに気持ちよくなってきちゃった」と言う男性社員、女性社員もいました。

当時、僕も「そうかな?これを気持ちいいっていうのかな?」と錯覚してしまうほどでした。純粋な新卒社員でした。

また、社長は一夫多妻制を推奨する思想を持ち、昔、雑誌でも取りざたされていました。普通ではない会社でした。

休みは基本日曜日でしたが、実際はまるまる休みの日は月に0~3日。僕は最長で44日連続勤務を果たしました。

時間がないので、毎日外食、コンビニ弁当、口内炎できまくり、フラフラでした。

でも、生徒とのやりとりは楽しかったときもありましたので、それが励みにもなり、その会社はなんとか1年やり遂げ、他の塾で2年半がんばりました。

と、少しネガティブなことを書きましたが、新卒の1年は今の僕にとってはかけがえのない経験、思い出なので、今ではその会社に感謝しています。(でも、もう少し社員を大切にね。)

ちなみに僕に興味のある方は、下記の自己紹介の記事をご覧ください。

てぃかし
てぃかしの自己紹介 〜 このブログの内容について 〜(2023年版)

この記事では僕の自己紹介をしつつ、このブログを読むメリットや内容についてお伝えします。(2021年7月修正) 「てぃかしのブログ」に書いていくこと 僕は、ブログだけでなく、YouTubeも運営していま ...

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自殺をするのは なぜか?

悩み

僕の新卒時代は、つらいと思う余裕もなかった時代ですが、それでも自ら命を絶とうとは思わなかったです。

頼りにしてくれる生徒がいたからやっていけたということも もちろんありますが、自ら命を捨てるなら、会社を辞めればいいからです。

…と簡単に書きましたが、当時、電通社員の高橋まつりさんは、そうすることができなかったのです。

経験の浅い社会人が大企業を一旦辞めると、中小企業にしか就職できないという考え方があります。

高橋さんもその考えがあったのかもしれませんし、もしかしたら、他の会社に行っても現状は変わらないと思ったのかもしれません。

希望がなかったのだと思います。

当時転職する僕には希望がありました。

「辞めたら、労働環境が良くなり、自分の好きなこともできる時間ができる!ワクワクするなあ!」

っていう希望。

過労で自ら命を絶つ人に限らず、未成年が自殺するパターンも希望が持てないというのが原因だと思います。

根本的な原因として考えられるのは、「ムラ」社会(村社会)というものがあります。

人はムラ社会で生きている

ムラ社会

人間はムラ社会で生きています。

ムラはいくつもあり、皆どこかのムラに所属していて、そこでの人間関係があります。

現代は、ムラが無数にあり、複数のムラに所属している人がほとんどです。

最近は、LINEのムラ社会化が顕著です。

何かしらグループLINEに入っている人も多いでしょう。

しかし、そこでの人間関係は、そのムラから一歩出ると関係ないのです。

大企業というムラがあり、そこで繰り広げられる出来事はすべてそのムラでの出来事です。

他の企業にいけば、また違ったムラがあります。

企業というムラ自体が嫌なら、副業して、起業したり、フリーランスになったりしたらいいのです。

副業については以前の記事(副業は当たり前の時代。あの大企業トヨタも…)でも書きましたが、副業なんて、ブラック企業でイヤイヤ働いている人の希望中の希望です。

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その企業、ムラに所属しているときは、自分はそのムラでしか生きていけないと錯覚しているのです。というか知らない間に洗脳されているのです。

企業に限らず、学校だってそうです。

A学校でいじめられている子が、B学校に転校したら、いじめられなくなる可能性は十分にあります。

そもそも学校というムラに属さなければ、学校でいじめられることはないのです。

だから、不登校もありだと思います。学校に行かないという選択肢があっても良いのです。

死ぬくらいなら、それを辞めればいい。

世界はきっともっとおもしろいはずですから。

この記事で、そう思える人が少しでも増えることを願います。

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てぃかし

当ブログの運営責任者。 エンジニア、プログラマー、YouTuber、ブロガー、Webマーケター。 1987年生まれ。 滋賀県出身。 同志社大学 工学部 エネルギー機械工学科 卒業。 滋賀に18年、京都に4年、大阪に3年半、東京に7年ほど移り住む。 その後、滋賀に戻り、これまでの経験をもとにフルリモートで様々な仕事をこなしている。 経験した仕事は、数学の塾講師、マーケティングコンサルタント、エンジニア、SEOコンサルタント。個人では、ブログ運営、YouTubeの企画・撮影・動画編集を1人で行なっている。 YouTubeでは主にプログラミングスクールの体験談やエンジニア転職の方法を実体験をもとに配信することから始め、人生で役立つハウツーを発信。 blogでは、YouTubeでは話さない役立つ内容やお得情報を執筆。 プログラミングスクール「テックキャンプ」のアンバサダーに認定され、テックキャンプアンバサダーとして、テックキャンプ関連の情報発信や相談も行なっている。

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