
どうも!エンジニア転職のとき、SES企業20社以上応募した、てぃかし です。
前々からSESの闇については書きたいと思っていましたが、つい先日、ステハゲさんというYouTuberが「SES企業をやめました」という動画を出していました。
そこでこの記事を書くことを思いつきました(笑)
ステハゲさんに限らず、SESで働くのがつらくて辞める人は少なくありません。それはなぜかというと、SESには闇があるからです。
今回は、SESの闇についてお伝えしますが、その前にSESについて分かりやすく解説していきます。
内容としては、下記の目次の通りです。
SESとは?
SESとは「システムエンジニアリングサービス」の略で、クライアントに労働力を提供する契約形態のことです。
クライアントに指揮命令権は無く、主に自社の責任者の指示のもと業務を遂行していきます。
SESと受託開発企業の違い
SESと受託開発を比較すると分かりやすいので、受託開発との違いを説明します。
成果物についての違い
SESでは成果物は必要ありません。
対して、受託開発は成果物が必要です。
SESの報酬は労働時間に対して発生します。
対して、受託開発の場合は成果物に対して報酬が発生します。
SESは瑕疵担保責任がありません。
対して、受託開発は瑕疵担保責任があります。「瑕疵担保責任」の正式名称は「契約不適合責任」です。
契約の種類についての違い
続いて、契約の種類。これを理解しておくとSESの理解が深まります。
契約の種類には、準委任契約、請負契約、労働者派遣契約があります。
準委任契約
準委任契約は、クライアントが業務を受注者に依頼する契約形態です。
準委任契約は、クライアントに指揮命令権は無く、受注者は仕事の完成の義務を負いません。
つまり、準委任契約はSES契約と同じ契約形態となります。
請負契約
請負契約は受注者が仕事の完成を約束して、発注者が仕事の完成に対して報酬を支払うことを約束する契約形態です。
請負契約とSES契約の違いとしては、成果物に対する責任があるかないかです。
SES契約は労働時間に対して報酬が発生します。成果物に対する責任はありません。
一方で請負契約は成果物に報酬が発生します。そのため請負契約成果物に対しての責任があります。
これが請負契約とSES契約の違いです。
派遣契約
派遣契約は派遣会社に登録して、派遣先の企業で勤務する契約形態のことです。
派遣契約とSES契約の違いは、指揮命令権の所在です。
SES契約の指揮命令権はSES企業なのに対して、派遣契約の指揮命令権はクライアントにあります。
以上が契約の種類における違いです。
SES企業の闇
受託開発と契約の種類を理解しておけば、SESがどんなものか、結構分かってきたと思います。
では続いて、SESの闇についてお伝えします。
7つあります。
SES闇① 案件ガチャ
まず1つ目が、案件ガチャ。
SES企業で働くといろんな現場で働くことになります。
その現場現場でもちろん仕事内容は変わってきます。
その現場が良い現場かもしれないし、悪い現場かもしれない。
それはその会社に行くまで分からない…
ということで「案件ガチャ」と言われたりしています。
実際に働くまでどんな仕事をするか分からないのは、やっぱり働く人によっては嫌ですよね。
SES闇② 嘘の経歴で現場に送り込まれる
続いて2つ目。嘘の経歴で現場に送り込む。
これもSESのあるあるですが、SESの担当者が経歴を盛って、現場に送り込む…
で、蓋を開けてみたら全然実力がなくて、使い物にならない…ということがあります。
そうなると働く人にとっては、辛いです。
できないような仕事を振られたりすると落ち込みます。精神を病むこともあると思います。
なので、この嘘の経歴で現場に送り込まれることは、闇として噂されています。
SES闇③ スキルが身につかない
続いて3つ目。スキルが身につかない。
スキルが身につかないパターンとしてあるあるなのが、
単純な労働しかやらないとか。
テスターや監視など、開発者としてスキルが向上しない仕事ばかりやらされるとか。
テスターや監視は、別に悪い仕事ではないのですが、それだけをやり続けるのは、やはりエンジニアとしてはあまり良くないです。スキルが身につきづらいです。
単純労働しかやらせてもらえないということも、闇として指摘されています。
SES闇④ 給料が安い
続いて4つ目。給料が安い。
SESは、二重請け、三重請けになってくることが多く、マージンが抜かれるので、その分、給料が安くなりがちです。
年収の目安としては、1年目なら年収300万円程度になります。
2年目、3年目となると少し上がりますが、5年経験があったとしても、良くて年収500万円程度です。
SESやエンジニアの年収については下記の記事で解説しています。
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SES闇⑤ 指揮命令件があやふや
続いて5つ目。指揮命令権があやふや。
先ほど、SESではクライアント側に指揮命令権はない、と説明しました。
でも実際の現場では、客先から指示を受けることは、たまーにあります。
本当は駄目なんですけどね。
例えば、休日なのに「出勤してください」とか。
そういうことも、たまにあります。
SES闇⑥ 孤立する
続いて6つ目。孤立する。
SESの契約形態なので、お客さんと一緒に仕事する形になります。
なので、ちょっと気まずかったり、気を遣うこともあります。
もちろん、和気あいあいとしてる現場もあると思いますが、仕事がしにくいと感じる人もいます。
SES闇⑦ 環境がコロコロ変わる
続いて7つ目。環境がコロコロ変わる。
SESなので当たり前なんですけど、環境がコロコロ変わってストレスを感じる人もいます。
以上7つ。こういったことが闇として語られることが多いです。
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SESの良い所 5選
逆にSESの良い所もあります。ここでは5つ取り上げます。
SES良い所① 未経験でもスタートできる
SESは未経験でも正社員としてスタートできるところがほとんどです。
SES企業に関しては、僕もいくつか面接を受けましたが、未経験の場合は、最初の3ヶ月は研修がみっちりある企業が多いです。
なので、未経験に優しいところは、SESの特徴の1つです。
SES良い所② ベテランエンジニアの近くで仕事ができる
SESはベテランのエンジニアとセットで現場に入れることもあります。
ベテランエンジニアの近くで仕事ができれば、成長できますし、安心感もあります。
SES良い所③ 労働時間が管理されている
労働時間が管理されていることも良い所です。
基本的にSES企業がしっかりと労働時間を管理してるので、結果的に残業時間が少なくなることも多いです。
反対に、自社で働いている場合は、労働時間の管理がルーズになりがちです。
SES良い所④ 環境の変化がある
SESは、退職しなくても変化があります。
現場が変われば、人間関係も変わります。
これは一見デメリットに捉えられることもありますが、メリットでもあると思います。
例えば、その現場ですごい嫌な人がいたとします。
その場合、普通だったら退職や異動を考えますが、SESの場合は現場がコロコロ変わるので、ちょっと我慢すればそれが改善される可能性があります。
あと、色んな人と関わるので、人脈も広がりやすいです。
SES良い所⑤ 幅広い経験ができる
幅広い経験ができる。スキルが身に付くのも良い所です。
色んな現場で働くので、色んな技術スキルが身に付きます。
SES企業に入社の際は注意しましょう
以上、SESの闇と良いところを書きましたが、SES企業に入社した時は、色々注意する必要があります。
現場に入る時は面談をしますが、その面談の段階でやばいと感じたら、その現場に行かない方がいいです。
SES企業によっては、クライアントが
「現場に来て下さい。」
と言ったら、絶対行かないといけない雰囲気になる会社もあります。
面談の段階で、やばいと思ったらもう絶対に行かないこと。
個人的にはその面談でやばいと感じたら、わざと不採用になるように振る舞うのもありです。
ヤバイ環境で働くくらいなら、面談の時に的外れな回答をして、クライアントに「こいつおかしい」と思われてお見送りされる方がマシだと思います。
仕事で自分を犠牲にしてはいけません。会社より、自分が大事です。
精神を病んで仕事ができなくなることが一番避けなければいけないことです。
万が一、やばい現場に入ってしまったら、早々に撤退しましょう。
ブラック企業で働く義理はないと思います。
そういうことがあったら早々に辞めて違う仕事を探した方が、良いと思います。
ということで今回は以上です。
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