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- NFTの仕事が今後世の中で増えそう。
- NFTのサービスを開発してみたい!
- NFT関連求人ってどんなのがある?
- 必要なプログラミング言語は何?
今回はこのようなことを考えている人向けの記事です。
どうも!エンジニアの てぃかし です。
時代の移り変わりは早いもので、特にテクノロジーの進化は日に日に早くなっています。
Web業界では、Web1.0、Web2.0、Web3.0といった時代が存在します。
ざっくり言うと、
Web1.0は1995年〜2005年頃で、ホームページやWebサイトが作られ始めました。
Web2.0は2005年〜2018年頃で、SNSや動画がネット上に増えました。
Web3.0は2018年頃〜で、ブロックチェーンの技術を活用した仕組みが誕生しました。これからその仕組みを使って、世の中に役立つ様々なサービスが運営・利用されるようになるでしょう。
Web3.0の中で話題となっているものの1つが「NFT」です。
新しいテクノロジーに興味のあるエンジニアは多いと思いますが、今回は、
- NFTとは何か?
- NFTのサービスはどんなものがあるか?
- NFTサービスを開発するエンジニアに必要なスキル
- 実際どのような求人・仕事があるのか?
などについて解説します。
NFT関連の仕事に興味のある人はご参考ください。 ※この記事の動画版は、記事の最後からご覧ください。
NFTとは
今回の本題は「NFTサービスを開発するエンジニアに必要なプログラミング言語と技術」ですが、
そもそもNFTが何かよく知らない人は、これから説明する内容をお読みください。(すでに知っている人は読み飛ばしてください。)
NFTとは、
ブロックチェーン上に記録される一意で代替不可能なデータ単位
です。(Wikipedia参照)
「Non-Fungible Token」の略で
日本語にすると、「非代替性トークン」と言います。
アバウトに言うと、代わりの効かないものですね。
NFTの技術を使えば、そのデータが世の中に1つだけであることを証明することができます。
例えば、絵画の価値を考えるとわかりやすいです。
本物のモナリザの絵の価値はめちゃくちゃ高いです。
でも、ネットで「モナリザ」と検索して出てきた画像はほぼ無価値ですよね。その画像データを持っていても、本物の絵を持っていることは証明できません。
複製した画像を見せて
「このモナリザの絵、俺のだよ」
って言っても
「は?」
となります。
実際にモナリザの絵を購入していたとしても、その画像だけでは自分が購入した絵だとは証明ができません。(だって、誰でもネット上からダウンロードができますから。)
でも、NFTならそれが証明できるのです。
NFTはブロックチェーンの技術が使用されていて、そのデータが自分のものだと示すスタンプ(印)のようなものをデータに付与できます。
見た目はほぼ同じだとしても、そのデータは唯一無二、世界に1つしか存在しません。
これまでのWeb1.0や2.0の問題は、ネット上にあるデジタルデータはコピーされたり、改ざんされたりする危険がありました。
そのため、ネット上のデータは価値が評価されにくいという問題がありました。
ブロックチェーンが活用されることによって、同じデータを作成することができなくなります。
どんなデータでも、NFTによって個別に識別されます。
あらゆるデータはネット上で価値が見出され、仮想空間メタバースでも活用されるようになってきています。
メタバースの仕事やメタバースのサービス事例については、下記の記事で解説しています。
メタバース開発が仕事のエンジニアやデザイナーに必要なプログラミング言語とスキル
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NFTの具体例
NFTの具体例を紹介します。
NBA Top Shot
NBA Top Shot というNFTを利用したサービスがあります。(画像引用元:https://nbatopshot.com)
NBA選手のプレイのハイライトをNFTのデジタルトレーディングカードとして所有することができるサービスです。
人気選手のカードに1,000万円以上の値段がついたり、話題になっています。
CryptoPunks(クリプトパンクス)
CryptoPunks(クリプトパンクス)は、デジタルキャラクター画像のNFTアートです。
デジタルキャラクター画像は、24×24ピクセルで構成されており、1万点存在しており、同じデザインのデジタルキャラクターは1つもありません。
リリース当初は無料で配布されていましたが、2021年には平均20万ドル程度まで値上がりしました。日本円で2,000万円以上です…。
「こんなドット絵が!」
と思ってしまう人もいるかもしれませんが、世界に1つのNFTアートで、今後値上がりも期待ができるということでそこに価値を感じる人がいるのです。
1万個しか存在しないというのも価値上昇の要因の1つです。
The Sandbox
The Sandboxは、コミュニティ主導型のプラットフォームのブロックチェーンゲームです。
クリエイターがブロックチェーン上でボクセルアセットやゲーム体験を収益化することができます。クリエイター以外はそのゲームをプレイしたり、イベントに参加したりして楽しむことができます。
メタバースの土地である「LAND」をNFTとして売買することもできます。
LANDの上でゲームを作って収益化したり、LANDを貸して不動産的な収益を得ることも可能になります。
The Sandboxについては下記の記事で詳しく解説しています。
The Sandboxとは?登録・始め方と仮想通貨SANDと土地の購入方法【サンドボックス】
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NFTのビジネス・サービス事例
NFTのビジネス・サービスの事例を紹介します。
NFTのマーケットプレイス
NFTは企業やクリエイターが制作し、NFTのマーケットプレイスに出品されることによって、ユーザーが購入することができます。
その取引をするためには、マーケットプレイスが必要になります。
NFTのマーケットプレイス例えば以下のプラットフォームがあります。
- OpenSea
- ConicheckNFT
- AdambyGMO
- Rarible
- SuperRare
プラットフォームによって、取り扱いできるコンテンツは異なりますが、以下のコンテンツが売買されています。
- デジタルアート
- デジタルミュージック
- トレーディングカード
- ゲームアセット
- ブロックチェーンドメイン
- フォトグラフ
- ユーティリティトークン
イーサリアムで決済できる仕組みとなっています。OpenSeaやConicheckNFTでは、ビットコインやMATIC(Polygon)といった通貨でも決済ができます。
今回の本題は「NFTサービスを開発するエンジニアに必要なプログラミング言語と技術」なので、プラットフォームの詳細は割愛します。
興味のある方は、それぞれのプラットフォームのページを調べればすぐにわかります。
ブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)
これらのコンテンツは、ブロックチェーンゲームで取り扱われます。
ブロックチェーンゲームの中でNFTのアイテムを所有したり、売買したりできます。
世界的には、The Sandbox、Decentraland、UPLANDなどが有名です。
国内では、クリプトスペルズ、My Crypto Heroesなどが人気です。
このように今は、NFTのビジネス・サービスとしては、NFTのマーケットプレイス、NFTのブロックチェーンゲームが展開されており、
NFTの業界で仕事をする人がどんどん増えています。
職種名は「NFTエンジニア」?
NFTのサービスを作るには、エンジニアは必要不可欠です。
特に職種の名称は決まっていませんが、「NFTエンジニア」「ブロックチェーンエンジニア」など一般的に呼ばれるようになるかもしれません。
実際、Googleの検索候補には、
- nft エンジニア
- ブロックチェーン エンジニア
- 暗号通貨 エンジニア
- 暗号資産 エンジニア
などといったワードがよく検索されているようで、エンジニアの仕事としても注目されていることが予想できます。
他のブロックチェーンエンジニア、メタバースエンジニアといったWeb3関連の仕事については下記の記事をご参考ください。
Web3エンジニアの求人応募に必要なプログミング言語やアプリ開発者の仕事内容
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NFT導入に必要な人材
企業がNFT関連のサービスを導入するために、どのような人材・システムが必要なのでしょう?
それがわかればNFTの業界で働きたい人はどのようなスキルを身につけたら良いかがわかります。
実際の人材募集ページには下記のようなことができる人材を募集しています。
- NFT販売業務の企画・マーケティング・プロモーション(プランナー、マーケター)
- NFTマーケットプレイスの企画提案・営業・ディレクション
- NFTマーケットプレイスのWebデザイン
- NFTマーケットプレイスの開発
- NFTゲームの開発
暗号資産・NFT系サービスのエンジニア求人内容と応募資格
では、暗号資産やNFT系サービスに携わるエンジニアの求人はどのような内容なのでしょう?
実際の求人情報を調査しました。マーケター、デザイナー、エンジニアの3つのパターンを紹介します。
A社:ブロックチェーン事業のNFT販売プランナー/マーケター
【仕事内容】
- NFT等の販売業務における、企画(販売方法の立案と権利元等との調整等)
- NFT等の販売業務における、マーケティング・プロモーション業務
- 社内外関係部門との折衝・調整
【応募資格・必要な能力】
- 社内外関係先との折衝・調整経験
- 商品販売企画やプロモーション・マーケティングの知識・経験(業種問わず)
- 基礎的なPCスキル(Microsoft Word、Excel、PPT)
【想定年収】
600万円〜750万円
B社:NFTマーケットプレイスのWebデザイナー
【仕事内容】
- NFTマーケットプレイスのデザイン
- ブロックチェーン関連サービスの管理画面の設計/デザイン
- 新規サービスの設計/デザイン
- Photoshop/Illustrator/After Effects/Sketch or XD を使用
【応募資格・必要な能力】
- Webサイトのデザインを一から行った経験
- UI/UXデザインの経験・Sketch、XDなどを使用したデザイン経験
- デザインの意図や考えをしっかり伝えることができるコミュニケーション力
【想定年収】
400万円〜600万円
C社:NFTプラットフォーム開発エンジニア
【仕事内容】
- BtoBプラットフォームとしてのアーキテクチャ設計
- インフラ(AWS)設計
- データ分析
【開発言語】
- 開発言語:Java/Python/PHP/Solidity
- フレームワーク:Flask
- DB:MySQL
- CI/CD:Jenkins
- クラウド:AWS
- ツール、ライブラリ:GitHub Enterprise/Slack/Trello/twilio/mackerel/BozRobo!/DOMO
【応募資格・必要な能力】
- AWSサービスでの開発経験
- Linux環境での開発
- Java、Pythonのいずれかの開発
- RDBMSにおけるテーブル設計・運用
【想定年収】
550万円〜800万円
以上、3パターン紹介しました。
新しい分野なので、NFTに関連した業務は未経験でも応募はできそうです。
NFT関連の仕事を探したい人は、各求人サイトで「NFT」と検索してみましょう。
IT系の求人サイト・エージェントについては下記の記事で紹介しています。
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NFTサービス開発に必要なプログラミング言語や技術
NFTサービスの開発に必要なプログラミング言語と技術は、以下のようなものがあります。
- ERC(イーサリアム)
- Solidity(プログラミング言語)
- Truffle(フレームワーク)
NFTの取引や開発にはイーサリアムの仕組みは欠かせません。
イーサリアムは、暗号資産(仮想通貨)の一種です。
スマートコントラクトという仕組みがあり、ブロックチェーン上で独自のトークンやアプリを作成して動かすことができます。
ERCはスマートコントラクトの共通規格です。詳しくは割愛しますが、NFTサービスを開発する上では、ERCの理解が必要です。
ERCの規格に従って、Solidity(ソリディティ)というプログラミング言語を使って、NFTサービスは開発されます。
Solidityはオブジェクト指向の高級プログラミング言語です。イーサリアム上のスマートコントラクトを開発するために作られました。
C++がベースでJavaScriptやPythonの書き方を参考に作られているので、それらの言語の経験がある人は、とっつきやすいでしょう。
Solidityのフレームワークとして、Truffleがあります。Truffleを使えば、スマートコントラクトのコンパイル、デプロイなどを自動化することができます。
ただ、NFTは新しい分野なので、これらの実務経験を持つ人は少ないでしょう。
なので、現状は、C++、JavaScript、Pythonなどを使った開発経験がある人が転職に有利と言えるでしょう。
NFT系のサービスに興味があり、開発の仕事をしたいという人は、Solidityを勉強してみましょう。
下記の本が参考になります。
NFT関連のシステムに携わるエンジニアになりたいエンジニア未経験の人は、まずはエンジニアになることを目標として、エンジニアとして必要とされる基礎技術、実務経験を積んだ後に、転職するのが王道だと思います。
今回は、NFT関連のサービスや仕事について解説しました。
NFTはブロックチェーンとも関わりが深いです。
ブロックチェーンのサービスや仕事に関しては下記の記事で解説しています。そちらもご参考ください。
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