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エンジニア転職をしたい。
どんな企業があるのか知りたい。
自社開発企業、受託開発、SESがあるらしいけど、自分に合うのはどれだろう?
今回は、そんな疑問を持っている方向けの記事です。
どうも!現役エンジニアのてぃかしです。
今回はWeb系の自社開発、受託開発、SESの企業について解説します。
このテーマは実は過去にTECH CAMPの経過報告の記事で触れています。
【テックキャンプ】プログラミングスクールのテスト・就活&フリーランスセミナー内容(TECH CAMP)
プログラミングスクール「TECH CAMP」受講20日後の経過報告をしていきます。(当時は「TECH::EXPERT」という名称でしたが、修正しています。) 前回の記事はこちらをご参照ください。 〜当 ...
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テックキャンプの就活セミナーの中で、自社開発企業、受託開発企業、SES企業について、TECH CAMPのキャリアアドバイザーから説明がありました。
経過報告の記事ではスクールの卒業生はそれぞれ、どれくらいの人が自社開発に行くのか、受託開発に行くのか、ということをお伝えしています。
今回は、僕自身、エンジニアとして自社開発企業で働いてきたので、その経験を基に特徴やポイントを書いていきます。
Web業界に就職・転職しようと思っている方は是非参考にしていただけたらと思います。
内容は下記の目次の通りです。
IT業界について
今回はWeb業界の話です。
Web業界はIT業界の一部分です。
では、IT業界は、他にどんな業界があるのでしょう?
その業界の分類ですが、参考にさせていただくのがこの本です。
「Web系エンジニアになろう」
これはYouTubeでも情報を発信されている、勝又健太さんが書かれた本です。
面白い内容が書いてあるので参考にさせていただいてます。
この本によると、IT業界は、
- 通信業界
- ハードウェア業界
- ソフトウェア業界
- ゲーム業界
- Sler業界
- Web業界
の6つの業界に分類されます。
今回はその中でも Web業界の自社開発・受託開発・SES企業について解説します。
Web業界の自社開発企業
自社開発企業とは、その名の通りですが、自社のサービスやシステムを企画、設計から開発まで全て自社内で行い、販売または公開している企業のことです。
その企業のことをを「自社開発企業」や「自社サービス企業」などと呼んだりします。
Web業界の自社開発企業の分類
自社開発企業といっても、これも色々あります。
例えば、
- メディア系
- EC系
- アドテク系
- ソーシャルゲーム系
- X-Tech系
自社開発企業はこれらに分類されます。
メディアとは、例えば、InstagramやTwitterなどのことです。そのメディアを運営している企業をメディア系企業と呼んだりします。
ECとは、例えば、Amazonなどです。
アドテク系とは、広告系のテクノロジーを扱っている企業です。
ソーシャルゲーム系は、例えば、GREEなど。
X-Tech系は、例えば金融系サービスを提供しているFinTechなどがあります。
ファッション系のサービスを提供しているFashionTechといった企業もあります。
これらを総称して自社開発企業と言います。
自社開発企業の特徴
この自社開発企業の特徴を何点が上げます。
- ユーザーとの距離が近い。
- 追加実装、サービス運用がメイン。
- 0から何か作るということはあまりない。
- 提案がしやすい。
- 納期が緩い傾向。
- 納期が緩いので残業も自ずと少なくなる。
- 入社前に使う技術が明確。
- 給料が高め。
自社開発企業では、1つのシステムに長く深く関わることができます。
なので、その自社開発企業で使われている技術を極めやすいです。
僕が働いている企業(自社開発企業)ではPHPを使っていますが、やはりPHPばかり使います。
その反面、色んな案件に携わることがあまりないので、1つの技術に集中してしまいがちです。
働いてみて思ったのが、自社開発企業は携わることができる案件の種類が少ないということです。
案件の種類が少ないので、経験が浅いうちは、自分のレベルに合った案件がなく、プロジェクトにあまり参加できないということもありえます。
このあと紹介する受託開発なら、様々な案件に携わるチャンスがあるので、自分のレベルにあった仕事に挑戦させてもらいやすいです。
なので、未経験の人は自社開発じゃなくて受託開発の方が良いケースもあります。
Web業界の受託開発企業
受託開発企業とは、外部から仕事を受けて、システムやソフトウェアを開発する企業のことです。
クライアントに「これ作ってほしい」「こういうものを作ってよ」と言われてから開発を行います。
受託開発企業の特徴
受託開発の特徴は、1つ目、2つ目は、
- 案件を取ってきて0から作る。
- 会社の得意分野を中心に仕事をする。
例えば、「Rubyを使って開発することが得意な企業」や、
「Web制作の受託が得意な企業」などがあります。
なので、就職や転職をする人は、応募する受託開発企業の得意分野を予め調査しておいた方が良いと思います。
3つ目は、
- 研修があるケースが多い。
自社開発でも研修はある企業もあると思いますが、まれです。
僕が転職した自社開発企業はなかったです。
仕事をしながら教える、OJTって感じでした。
4つ目は、
- 納期は厳守。
残業は多い傾向にあります。
なぜ納期厳守なのかというと、お客様が決めた納期だからです。
自社開発の場合は、自社内で決めた納期ですから、
「もうちょっと良いものを作りたいからちょっと延期しようか」
と比較的容易にリリースを延期することもできますが、受託開発の場合はお客様と約束した期限ですから、絶対厳守です。
期限を目標に頑張るので、残業が多くなる傾向があります。
5つ目は、
- 自社開発より給料は低め。
ということです。
仕事を請けているという形になるので、その分、自社開発より、給料は低い傾向にあります。
こういった特徴があるのが受託開発です。
受託開発でも、Webサービスやアプリを受託開発するというところもあれば、Webサイト制作に特化した受託開発もあります。
これは業界では、「制作系企業」と呼ばれることがあります。
受託開発の利点は優良な受託開発企業であれば、幅広い案件から色んな種類、色んなレベルの案件があるので、自分に合った案件を回してもらえる可能性があることです。
なので着実にレベルアップが可能です。
未経験からでも着実にレベルアップが可能。
自社開発企業は、追加実装など、やることが決まってるので、どうしても業務のレベルが固定されている、または、レベルが高い場合がありますが、
受託開発の場合は色んな案件の中から自分に合ったプロジェクトに参加できるので、未経験の人は受託開発の方がレベルアップできると思います。
この見解は、個人的にも考えていることですし、エンジニア歴20年以上の僕の上司も同じ見解です。
エンジニアの収入に関しては、下記の記事で解説しています。
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Web業界のSES企業
SESの特徴を挙げていきます。
まず1つ目、2つ目は、
- 技術者を派遣し労働を提供する。
- 未経験でも積極的に採用している。
IT系の仕事といってもプログラミングや上流の設計だけではなくて、雑用の仕事も結構あります。
このような雑用業務をSES企業の未経験の社員に回される事もあります。
3つ目は、
- 研修があることが多い。
僕自身、SESの企業の面接は、いくつか受けましたが、「最初の3ヶ月は研修ありますよ」っていう会社はいっぱいありました。
特にJavaに関しての研修が多いです。
4つ目は、
- 待機中も給料が出る。
派遣されて仕事をしますが、派遣先がなかなか決まらない場合は待機期間が発生する場合があります。
その間は暇になりますが、待機期間も賃金は発生しますし、これは基本的に良いことだと思います。
ちょっと怠惰な人間になるかもしれないですが。
5つ目は、
- 正社員でいろんな現場を経験できる。
これも良いことであり、悪いことでもありますね。
6つ目は、
- 案件ガチャがある。
これが SESの一番怖いところでもあります。
SES企業の社員は、現場に行くまで(現場の担当者と面談するまで)どういう仕事をするか分かりません。
もしかしたら全然成長できない雑用の仕事を回されるかもしれないし、もしかしたらすごい成長ができる開発の仕事を任せてもらえるかもしれません。
まさにガチャです。
7つ目は、
- 給料は比較的低め。
SESの給料は、自社開発、受託開発と比べて低めになってしまいます。
これはビジネスモデル上、仕方ないことだと思います。
SESはネットの評判を見てても悪い噂が多いです。
悪い噂が多いのですが、とにかくIT系の会社に飛び込みたいという人で、雑用でも何でもとにかく安定して仕事がしたい!という人はおすすめだと思います。
人の考え方は、人それぞれで、そういう働き方の方が楽だという人もいます。
そういう人も現実問題必要だと思うので、僕はSESで働くことをを否定したりしません。
転職活動をしているとき、SESの企業も何件か受けましたが、たしかに中にはちょっとヤバそうな会社もありました。
しかし、結構良さそうな、入社してみたいと思ったSESの企業もありました。
なので、一概には言えないですが、未経験者は、就職・転職の際はSESも視野に入れて受けていった方が良いと思います。
SESの闇については下記の記事で解説しているので、参考になれば幸いです。
SES企業の闇7選と良い所5選【契約の種類をエンジニアが解説】
前々からSESの闇については書きたいと思っていましたが、つい先日、ステハゲさんというYouTuberが「SES企業をやめました」という動画を出していました。 そこでこの記事を書くことを思いつきました( ...
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ということで今回は自社開発・受託開発・SES企業について解説しました。
エンジニア転職、就職を目指す方は是非参考にしていただけたらなと思います。
エンジニア転職における会社の選び方やブラック企業の特徴については、下記の記事でも解説しています。
エンジニア転職・就職で選んではいけないブラック企業とホワイト企業の特徴
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SESでインフラエンジニアになった女性のインタビュー記事はこちら
【転職後のSES正社員】女性エンジニアに仕事の様子を聞いてみた(テックアイエス卒業生)
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こちらもぜひご参考いただき、転職活動の指針になれば幸いです。
未経験からエンジニア転職を目指している方は、エンジニアになるためのロードマップの記事もご参考ください。
【初心者必見】プログラミング学習前にやることは?【エンジニアロードマップ①】
今回はこのような疑問をお持ちの方に向けた記事です。 僕は、新卒で塾講師をしていた過去があり、当時、肉体的にも負担のある講師の仕事を続けていくことに不安を感じていました。 また、塾業界自体、勤務時間の割 ...
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